マックはダサ坊?
フォスターズホーム24話「マックはダサ坊?」の回。
これって要するにマックが「ナード」だって思われたって話ですよね。
あの当時はまだ「ナード」だの「ギーク」だのという言葉自体が
日本ではそれほど馴染みが無かったと思います。
もちろん今でもそんなに広まったわけでは無いですが、
ある程度意味は通じるようになってきてはいます。
そう考えると「ナード」を「ダサ坊」って略したのは
結構上手いなあと思うんですよね。
単純に「ナード」を日本語訳すると、「オタク」あたりに
なるのかもしれないけど、でも劇中でのマックの行動は
それほど「オタク」っていうわけでは無いですから、
「オタク」にしちゃうと逆に混乱を招いてしまう。
そういうのを踏まえての「ダサ坊」なんでしょう。
そもそも「ダサ坊」ってのもあまり聞かない言葉ですけど、
でもなんとなく意味は通じます。
翻訳の仕事は、こういう所でセンスが問われるんでしょうね。
こういう「その時にはあまり日本では広まってないけど、後になって広まったもの」
って実は結構あったりします。
「弱虫クルッパー」だと、確かピザをお好み焼きなんて
翻訳していたはずです。
今だとピザはすっかり日常的に目にしますけど、
日本で放映されたころは、まだあまり知られていない食べ物でした。
そういうのを原語に忠実にやるのか、
それとも日本人にも分かるようにするのか。
どちらを優先するのか、というところに
注目していくと、また違った見方が出来ると思います。