前巷説百物語
この流れで「前巷説百物語」を読み返してました。
まあ要するに前日譚なわけなので、最後どうなるかってのは、
仕方ないことだけど、ある程度決まってるわけなんですよね。
そのせいなのか分からないけど、結構展開が強引というか
都合の良い展開が多いかなあ、というのが気になってしまいましたわ。
「寝肥」のトリックとかさすがに誰か気づくでしょ、みたいな。
「かみなり」で、大量の米俵を一晩で全部蔵から出して輸送する、って相当大変でしょ、みたいな。
まあでもその辺が面白さに繋がっている部分なのかな、とも思うんですよね。
特に最後の話は、「続巷説百物語」で語られてる話を再構成してるわけだから、
読んでる側としては、ある程度の展開が読めてしまうわけだし、
そこを盛り上げないといけないから、まあどうしても多少のおかしな所は出てしまうよね。
そういう意味では、書くの大変だったんじゃないかしら。