スーパーマン(’25)

スーパーマンの映画見てきました。
まあ面白かったです。
ただ気になるところが無かったわけじゃないかな。

一番気になったのは、レックス・ルーサーの描写でしょうか。
今作はSNSとかフェイクニュースとか、まさに今現在のネタを
取り入れているわけなのですが、
その割にはルーサーが昔ながらの戦争をやりたがってる武器商人だったり、
捕らえたスーパーマンを前にして自分の目的をベラベラ喋ったりと、
なんか古風な悪役として描かれてるんですよね。
その辺の妙なアンバランスさが気になりました。

フェイクニュースとかをテーマに扱うのであれば、
ルーサーにメディア王としての属性を乗せても
良かったんじゃないかと思うんですよね。
スーパーマンの事を好意的に書くデイリープラネットと、
悪しざまに書くルーサー側みたいな対比が出来たんじゃないかなあ。

またSNSでの炎上も「サルにやらせてた」みたいな説明があったけど、
それってハイテクなんだかローテクなんだか、
いまいち良くわからない感じなんですよね。
普通に書き込みを金で雇ってやらせてた、で良かったと思うのに。

ハイテクとローテクといえば、次元移動ポータルを作ることが出来るのに、
いまだスーパーマンの正体を暴けていない、ってのも
なんかアンバランスなんですよね。
スーパーマンに味方した市民を顔認証で特定してるシーンとかあるから、
それなら尚の事簡単に出来たんじゃないの?とも思うんですよ。
というか途中まで正体バレやるのかなー、と思ってました。

登場人物が多いのは賑やかでいいと思うけど、
反面見ていて整理しづらいのも事実。
特にヒーロー側も何人かいるから、最終的にこいつらが
助けにきてくれるのかな、ってのも読めちゃうんですよね。

まあなんだかんだ面白かったですし、
そういうツッコミ所は、良くも悪くもアメコミ的って事なんでしょうか。