翻訳とアドリブ
翻訳といえば一時期吹き替え物はアドリブがもてはやされていましたけど、
やっぱり最近はそういうアドリブもなかなか難しいみたいで。
まず第一に口が動いてないのに喋ることがおかしいし、
キャラクターの設定とかも勝手に変えることは出来ない。
特に昨今は一つの作品から商売的にいろんな展開が
なされることも多いので、うかつな事はまあできない。
実際カーレッジくんも原語ではほとんど喋っていないのを、
日本語版では菅原淳一さんがあのようなキャラにしたわけで。
でも本編見ると喋れるのにミュリエルとかと会話ができない、
というようになってるのは、確かにおかしいんですよね。
まあカートゥーンならある程度は許されるんでしょうけれど。
特に玩具とかの絡みがあるような場合は、
キャラクターの名前もうかつに変更はできないので、
まあ確かに大変なんだろうなと。
そういう色々な制限がある中で、日本語として最大限面白い作品に
なるように仕上げてくる、制作スタッフの皆さんには
本当に感謝しか無いわけです。
…翻訳で唐突に思い出しましたけど、
カーレッジくんの「うみねこキャッツ」の回で
「爆発するお茶」が出てくるんですけど、
これ原語だと「TEA・N・TEA」になっている。
つまり「TNT」ってダジャレだったんですよね。
でも日本語ではさすがに難しかったのか「チャッチャッチャッ」と
翻訳されていたことに、先日見返していて気づきました。
こういうちょっとした所にニュアンスを伝えるのは、
本当に大変ですよね。